第16回四万十川ウルトラマラソン(10)第16回 四万十川ウルトラマラソン <日時> 平成22年10月17日(日) 晴れ、結構暑かった コース図および高低図は、4年前の今大会レポートをご覧ください。 <結果> ゴールタイム 10時間26分24秒 <順位> 女子総合 11位、一般女子 9位 (年代別 1位) <10キロ毎のラップ> 過去4年分との比較になっています。毎年ラップはだいたいですので、合計しても(多分)ゴールタイムになりません。 四万十川ウルトラマラソン100kmは5年連続の当選、5回目の挑戦である。 今年は3週間前に村岡100kmを走ったが、幸いどこにも痛いところはなし、調子はまぁまぁかな。 昨年は好調で10時間まであと10分に迫る好記録が出たので、さらにこれをサブ10まで縮めるために立てた計画は次の通り。 1.5キロごとのエイド休憩を10秒ずつ縮める、19ヶ所で190秒…3分。 2.カヌー館のレストと、80キロ過ぎの有名私設エイド休憩を、1分ずつ縮めてそれぞれ2分にする…2分。 3.肝心のランは、キロあたり3秒ずつ縮める…300秒…5分。 これで合計10分縮まって、めでたくサブテン達成!となりますかどうか。 あくまで昨年並に走れることが前提なので、この大前提が崩れると、せっかくの机上の計算は無情にも泡と消えるのではある。 ちょっと無理かなというのが本心なのだが、大口を叩いた以上、これに向かって全速前進あるのみである。 ※ 前日出発から就寝まで 今年もダブルさんにお世話になり、もう一人地元の女性MEさんと3人での道中だ。昨年同様、自宅を9時過ぎに出、ダブルさん宅を10時過ぎに出発した。 MEさんはこの日がお初、トライアスロンをなさるそうで、明日が初ウルトラ100km。明日の作戦をいろいろ話しながらの楽しい道中になった。 お昼休憩は高速の終点、須崎の道の駅で。 名物「鍋焼きラーメン」をいただいた。大きな声では言えないが、鍋焼きはうどんのほうがおいしい。 明日の帰りは遅くなることが予想されるので、今年もここでお土産等の買い物を済ませた。これまた去年と同じ、焼きカツオとショウガ、それと芋ケンピ。 受付会場到着は3時すぎ。 宿泊は今年も赤鉄橋(四万十川橋)下のキャンプ場に、車中泊とテント泊だ。 テントを張り終えたころ、まだ駐車車両が少ない。 テント設営も終わり、明るいうちにゼッケンをつけたりの明日の準備をだいたいしてから、前夜祭会場ロイヤルホテルへ。 前夜祭には何人くらいのランナーが参加するのだろう、会場は人でいっぱい。楽天ランナーさんには会えなかった。各テーブルの料理はあっという間になくなった。今年は料理が少なかったみたいだ。なんとか田舎寿司と雑炊、ダブルさんのおごりの有料の缶ビールでお腹は膨れたけれど。今年もドール提供のバナナを頂いた。 よさこい踊りの応援もあり。 帰り道、コンビニで明日の朝食を仕入れて露営地に戻る。 今年もまたダブルさんのお友達のお友達のまるでプロのようなギター弾き弾き語り歌を聞きながら、寝袋に入った。8時ごろだったかな。 テント泊はすっかり慣れっこ、かなりよく寝られた。 ◎ 起床からスタートまで 3時前に目が覚めて外に出ると、薄曇り、星はあまり見えず。月はなく暗い。 ここには仮設のトイレしかないのだが、水撒き用でしょう水道があるので、ここで洗面。 実はこの暗がりで洗顔中に、コンタクトレンズを片方落としてしまった。懐中電灯の灯りではとても探せないし、第一下は草むら、明るくても発見は絶望的だ。片目でもなんとか見えることは見えるので、すぐに諦めた。 スタート会場で洗顔するべきだった。大いに反省。 幸先が悪いかも。 テントの中で、懐中電灯の灯りを頼りに着替えをし、レストとゴール行きの荷物を入れる。 レスト行きには、着替えのウェア上下とソックスを一式一応入れておいた。 ゴール行きには下着を含めた着替え一式と小銭、はぐれた時のために携帯電話も入れた。 おにぎりとドリンク、昨日頂いたバナナの朝食を摂る。 スタートのウェア--長袖のシャツ、長いタイツ(CW-X)、5本指ソックス、帽子、バンダナ。 ウェストポーチの携帯品--パワージェル1本、芍薬甘草湯(痙攣防止薬)、デジカメ、塩飴 顔と手の甲に日焼け止めと、あちこちにディクトンを塗る。 スタート会場行きのバス乗り場へ向かう。 乗り場に着くと程なくバスがやってきて乗り込み、スタート会場へ。 スタート会場の蕨岡中学校では、トイレだけをお借りした。朝食が足りなかったのだろうか、便意はやって来ず、排出は失敗した。これも幸先が悪い。 開会式が始まった頃に、ストレッチと、バナナをもう1本。グリコのテントでCCDを1杯。 運動場をウロウロしたが、楽天ランナーさんには誰にも会えず。一緒に来たダブルさんとMEさんにもはぐれて、以後ゴールまで会えなかった。 荷物を預けてスタート地点に移動、勇壮な太鼓の演奏で励ましてくれる。 このとき真由美さんと、バットマンの仮装ランナーとお会いした。ゴム製のマスクは暑かろうし、視界は狭そう、無事の完走を祈らずにはいられない。 5時30分、スタート! NHK大河ドラマ「龍馬伝」のテーマソングに乗って。 今回もレース中写真が一枚も撮れませんでした。本文中の画像は四万十川ウルトラマラソンHPからいただいてきたものです。 ★スタート~10km 55.17 厚かましく前に並んだつもりはなかったんだけど、スタートラインまで17秒。 暗い道は所々の松明が明るく照らしてくれ、路上に並べられたろうそくの灯りでもぼんやり明るい。 昨年ちょっとイラっとしたスタート直後の混雑のストレスはほとんど感じらない。やはり前に並ぶべきやね。 すぐに明るくなってくる。 昨年明るくなった頃に転んだので、今年は慎重な上にも慎重に走る。昨年ほど混雑しておらず、人を縫って走らなくてもよく、転ぶおそれはあまりなかったのだが。 7km地点で転倒した昨年に比して、5分も速く序盤の10kmを通過した。 ★10~20km 1.02.18 (スタートから 1時間57分) だんだん上りになってくる。 上りになると、村岡でのもう歩いてしまいましょうモードになってしまうのを、必死に押し殺して黙々と走る。よちよちしか走れなくて、後から山盛りのランナーに抜かれた。 あと少しで頂上だと言う地点で、同郷のクラさんにも抜かれた。おおっと、これは想定外。 坂の頂上手前が20km。 ★20km~30km 55.37 (2時間53分) 上りきって峠のエイドで給水と梅干を補給。給水は水とCCD。ここの梅干は大きくて柔らか、南高梅かな。 これからの下りはかなり急、この下りで調子こきすぎるとあとでコタエルのはわかっているが、タイムを稼ぐのは下りしかないので、気持ち飛ばす。 この下りで膝を痛めているらしいクラさんに追いつけた。 ★30km~40km 53.00 (3時間46分) 坂を下りきり、橋を渡って四万十川の対岸に移ると、応援の人々がいっぱい。この頃になると日が照ってきて暑くなってきた。 お腹が空いてきたので、エイドでバナナとクリームパンをいただく。 トンネルを通り、また橋を渡る。 対岸のこいのぼり公園で60kmコースの開会式が始まったようだ。 ★40km~50km 58.30 (4時間45分) 42.195km地点を4時間ちょい手前で通過した。 引き離したつもりだったクラさんに、また抜かれた。ちょっとペースが落ちたような。 それでも50km地点で、キロ6分に貯金が15分。想定より多い貯金に、かえって不安になる。 ★50km~60km 1.03.28 (5時間48分) 沈下橋手前で、再度クラさんに追いついた。 エイドで給水の他にあんぱんとチョコレートをいただく。 四万十川名物の沈下橋「半家沈下橋」を渡り、すぐに折り返してくる。ここは写真撮影ポイントなので、出来るだけしんどそうじゃない風を装って走る。 橋の中央でクラさんとすれ違った。ほとんど離れていない、これはまた抜かれるかな。 沈下橋に続くちょっと長い上り、昨年は歩きが入ったが、よちよちながらなんとか走って上がれた。 ★60km~70km 1.06.10 (6時間54分) 坂を上りきってかなり急な下り坂を下りきって、橋を渡る。坂の途中だったっけか、沿道の人が「女子で10番!」と教えてくれた。それはできすぎだけど、最後まで維持できるかしら。 60kmの先頭ランナーに追い抜かれた地点は、昨年よりさらに遅かったが、もう脚が動かなくなってきている。ますます陽射しがきつくなってきて、かなり暑い。カヌー館のレストがとても待ち遠しい。 毎年オカリナを吹いて応援してくださる男性は、今年は見えなかった、休憩中だったのでしょうか。 やっとのことでレストステーション「カヌー館」に到着。着くとすぐに着替えなどの入った袋を渡してくれるが、着替えはせずそのまま返却した。給水、味噌汁、梅干、缶詰ミカン、あんぱん1個、バナナをいただき、フトモモに水をかけて、今年のレストも3分で出発、短縮できなかった。 レストを出ると、ますます脚は動かない。なんとかキロ6分少しで行って、貯金を少しずつ使えればいいのだけど。 もうひとつの沈下橋「岩間沈下橋」を渡る。 ★70km~80km 1.11.36 (8時間05分) 必死に脚を動かすが、ちっとも動いてくれない。キロ6分を大きく超えるペースでしか走れない。貯金がドンドン減っていき、ついになくなった。 サブテンの夢が消えたところで、もう速攻通過の意味がなくなり、2.5km毎のエイドではしっかり給水し、食べ物もいただき、脚に水をかけ、頭からもかぶった。 75kmのエイドで、若いランパンの色白登録女子ランナーを抜いた。彼女は半分歩いているみたいだったので。抜いてから走りながら考えるに、彼女は元ダイハツの大越一恵さんだ、参加者名簿に載っていたもの。 80km地点で8時間を超えてしまった。 ★80km~90km 1.11.31 (9時間17分) 80km過ぎの有名な私設エイドだけが楽しみになっている。 冷たいお絞りで顔を拭き、コーラとヤクルトをもらって飲み、かつおご飯のおにぎり、田舎寿司、川エビの塩焼きをいただいた(あとで昨年のレポートを見ると、いただいたものはまるで同じだった)。同年代とおぼしきエイドのおばさんに「中年の星、頑張って」と励まされ、最後まで走る気力がわいた。 ここで川エビを食べている間に、大越さんに抜き返されてしまった。彼女はこのすばらしいエイドで止まらなかったみたいだ。 それでもこのエイドを4分で通過した。 エイドを出てからもまったく脚が動かない。キロ7分がやっとこせ。 こんなヨチヨチ走りでは後続ランナーに追いつかれるだろうなぁと思いながら進んでいると、案の定、1人の100km女性に抜かれた。 しばらく走るとまた歩いている大越さんを抜いた。ここで大越さんより先着することが大目標になった。 コースには100m~200m毎に黄色いウェアのスタッフが立ってくれていて、全員が「お帰り」と声をかけてくださる。通りすがりであろう人も、みんな声をかけてくださる。 ★90km~ゴール 1.08.52 (10時間26分24秒) 最後まで各エイドでは必ず止まって充分な給水と水をかぶる。 あと5kmくらいのところで、もう一人100km女性に抜かれた。抜かれた背中がドンドン小さくなっていくのを、なすすべなく見送りながら、黙々と脚を動かすのみ。 住宅地に入り、99km最後の激坂、この坂は四万十川1年目に歩いて以来、あとはなんとか走って上がっている。ここを歩くわけにはいかない。 歩いているように見えますが、本人は走っているつもりです。道路脇には松明、後に赤鉄橋が写っている。 ゴール前の校舎裏では、前はかなり離れているし後にもランナーはいない、今年は安心してゴールできる。 「100kmコース、兵庫県のvinatchさん、感動のゴールです」のアナウンスに迎えられ、大きなスクリーンに大写しにしてもらって、ゴール! ゴールラインの向かいにたくさんのカメラマンが陣取っているのを、今年はじめて見た。 ◎ゴール後 ゴールすると、完走メダルをかけてくれて、アイシング用の氷袋とCCDドリンクをくれる。椅子に座らせてもらい、若い高校生のおにーさんがタグを外してくれる。今年はビニタイで止めつけるタグ(両足に)で靴紐は通さない式なので、靴紐は緩めてくれなかった。 太腿とふくらはぎ、膝を順番に冷やしながら、ドリンクを飲み、無料の大きなおにぎり(梅干を入れてもらって)とパンをいただいた。 速報版を見てみると、昨年よりずいぶんタイムは悪いが女子総合で11位、今年も年代別1等賞になっている! 先にサブテンでゴールされていたダブルさんも、年代別1位に入っておられた! 預けた荷物を受け取って更衣、出てくるとダブルさんと会えた。 本部でMEさんの現在位置を検索してもらうと、60kmは通過しているが、80kmはまだ通過しておらず、リタイアにもナンバーがない、ということだった。 ということはゴールまでまだまだ時間がかかりそうだ、陽が高いうちにテントを片付けて自動車を近くに回しておこう、ということになり循環バス乗り場へ向かっていると、足を引きずりながらリタイアバスから降りてきたMEさんとばったり。残念ながら71kmの関門アウトだったそうだ。 MEさんがアイシングなどしている間に、表賞状とカップをいただき、その後、宿泊地の近くまで市内循環バスで連れて帰ってもらい、テントを片付け、帰路についた。 赤鉄橋下を出たのは午後6時過ぎだったかな。 今年も夕食は高速道路の南国SAでとった。 ここでは、スポーツウェアで歩様のおかしい人々がたくさん休んでいる光景に、毎年ちょっと笑ってしまう。 参加されているのを知らなかったのだが、ヒョコタン歩いているフィラフィンさんに会った。○十代で3位に入られたそうだ。100kmウルトラは、速い人もそうでない人も、みんな脚が痛くなるのですね。 自宅到着は日が替わる寸前でありました。 ※総括 5回目の四万十川ウルトラ、夢のサブテンを目指して突っ込んだ(つもり)が、終盤失速、サブテンどころか、一昨年のタイムにも及ばなかった。サブテン達成のためには、今年ぐらいの前半の貯金は必要不可欠だと思われる。この貯金を使い果たさずゴールまで走れる終盤の脚を、夏の走り込みで作らなければいけないのだろう。 サブテンが達成されたアカツキには完走タイム入りのTシャツを購入する、と3年前から決めていて、ゴール行きの荷物に財布も入れているのだけれど、これが役に立つときが果たしてやってくるのだろうか。 今年の完走メダルと参加賞Tシャツ。今年から日清食品がスポンサーになったとて、即席ラーメンも。 右は後日ランフォトで作った完走証です。 毎年のことですが、参加ランナーより多い数のボランティアスタッフの方々が頑張ってくださっているとこのこと。おかげで楽しい100kmを走ることができます。 心から御礼申し上げます。 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|